何の仕事をするにしても、「憧れの先輩」を持つことは成長するうえでとても重要なことです。もちろん看護の世界でも同じです。新人看護師は、新人から見るとなんでも知っている、なんでもできる、そんなベテランの中に突然、配属されます。働き始めた時には、自分で思っていた以上になにもできない、周りのスタッフが言っている言葉もよくわからない、と自己嫌悪に落ち込みながら、その日その日の自分の仕事をこなすのに精一杯で、周りを見ることができないでしょう。

慣れてきて、少し周りを見る余裕ができてきたら、「憧れの先輩」を意識して探すといいです。「憧れの先輩」は、自分の理想像であり、モデル像となるからです。もちろん一人でもよいですが、「A先輩の知識の量は半端ない」「患者様対応のモデルはB先輩」「みんなを元気にするとびっきりの笑顔も持ち主のC先輩」「みんなをまとめるリーダーシップ能力がすごいのはD先輩」「みんなを盛り上げるムードメーカーのE先輩」と一人一人の先輩の良いところを探してみるといいです。

その先輩たちのここがすごい、と感じた部分を身に着けていくことができたなら、自分の理想像に近づけます。今の自分に足りないものを持っていて、自分には、まだできないことをできる先輩が周りにたくさんいればいるほど、それだけモデルが多いという事で、理想的で素敵な看護師になれる機会がたくさんあるということです。あなたも是非、先輩たちの良いとこどりをして、理想の看護師を目指しましょう。