残業が多い職場が多数を占めているのが看護師の職場の実状であり、それを嘆いて仕事を辞めようと考える人すら大勢います。それでも頑張って働いていると、職場にはほとんど残業をせずに帰っていく先輩の姿を見つけられることもしばしばあるでしょう。

残業に嘆く看護師にとって憧れの先輩として目に映るのは明白です。手際よく仕事を終えて帰れるようになるためには自分には経験が足りないと安直に考えてしまう人もいます。しかし、実際にその違いを生み出しているのは看護師としての経験や知識、スキルといった点ではないことも多いのが事実です。憧れの先輩と思った人の仕事振りを見ていても、自分とそれほど変わらないと感じるかもしれません。

そのようなときに違いをもたらしているのは時間管理の能力であり、ただやるべき仕事をこなしているわけではないのです。スケジュールを立てて時間の無駄をなくすように努力しているのが一般的でしょう。それに加えて看護の現場に多い臨時の仕事をうまくスケジュールに組み込んでいって、どのような状況になっても時間内に仕事を終えられるように最適化する習慣を作っているのです。その点に気づいて真似をするようになると次第に時間管理ができるようになって残業が減っていきます。スキルや経験が重視されることが多い業界だからこそ、専門的な面に目が向いてしまいがちです。ところが、実際には時間管理の能力が、残業の有無を決定していることがよくあります。